『小説ヒミズ 茶沢景子の悠想』

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    JUGEMテーマ:読書

     

    どうも皆さんアックスボンバー、邪外です。徐々に形が崩れて、最近のアックスボンバーはもはやただのラリアットになりつつありますよね。

     

    今回は久々の小説記事です。久々に新しい小説を買ったので。今まではずっと、過去に読んだ小説とかを読み直す日々を過ごしていたので。

     

    『小説ヒミズ 茶沢景子の悠想』は、古谷実先生の名作である漫画『ヒミズ』を小説化したものを、映画公開にあわせて文庫化したものです。

    原作漫画の主人公は、「普通、最高」と公言する中学3年生住田祐一で、彼を中心として、絶望と欲望と希望を、露骨・露悪的に表現していく物語なのですが、小説版の主人公は、ヒロインである茶沢景子です。彼女の独白、追想のような形で始まります。

    何にも興味を示さず、のらりくらりとクールに生きてきた茶沢が、なぜ住田に惹かれていったのか、どのような思いで行動したのか、どんなことを思っていたのか。そういったことが、原作に描かれなかった部分にまで及んでいます。また、茶沢視点で描いているため、原作中、茶沢が居合わせなかった事件、出来事については言及はほぼありません(ニュースになっていたなどはあり)。

    また、あまり書くとネタバレになってしまうので、深くは言及しませんが、原作とラストが微妙に違います。原作の最後を飾る印象的な言葉が書籍の裏などに書いてあります。黒く澱んだページに浮かぶ「結局、絶望」の文字です。しかし、小説は必ずしもそういうわけではありません。それは読んでのお楽しみ・・・

     

    原作漫画が存在していることから、ところどころに、古谷実先生の描く、妙に生々しく、妙に色っぽく、妙に露悪的な絵が挟み込まれています。ライトノベルとかで見る「挿絵」というより、漫画のコマがページのどこかに貼り付けてある感じ。状況もわかりやすいですし、文章を引き立たせますし、古谷実先生の絵が拝めるという3点盛のお得さ。茶沢さん、基本的にかわいいのに、時々すっごいブサイクになるんですよね。でも、それって、誰でもそうじゃないですか?どんなイケメンでもブサイクなときってありますし、可愛い子供でも、可愛くない瞬間ってのがあると思うんです。それを生々しく描写するのが古谷実作品なわけです。

    また、ヒミズの中でたびたび登場する「普通」という言葉。その意味は漫画よりも、小説を読んだ方が深くなっていきます。いや、深くなっていくというより、複雑になっていく・・・?・・・まぁ、そんな感じです(バカ)

     

    本自体が結構古い(最初は2007年、文庫版は2012年)ので、古本屋とかネットで中古を探すのが現実的だとは思いますが、ぜひ、読んでみてください。原作も読んでください。

    映画は・・・そういえば、映画はまだ観てなかった。見ないと。染谷将太さんと二階堂ふみさんが主演です。所々設定も違うらしいので、楽しみです。


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