『パノラマ島奇談』

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    JUGEMテーマ:読書

     

    誰も歌など聞いてはないし

    この世界がみんな作り物なら

    港につながれたサーカス団の

    あの船に乗って流れていこう

    パノラマ島へ帰ろう

     

    というのは、筋肉少女帯の『パノラマ島へ帰る』ですね。初期の頃と後に収録した分がだいぶ雰囲気が違いますけど、乱歩っぽいのは後で出したジャズっぽいほうですよね。前の不気味な方は、夢野久作とかですよ。乱歩って基本的に娯楽作家なので。

     

    さて、私が乱歩に興味を持ったのは、大槻ケンヂさんのエッセイで度々紹介されていたからなんですが、一番最初に読んだのが『パノラマ島奇談』だったんですよ。

    あんまり細かく書くと面倒くさいんで、適当にあらすじを言いますと、世の中に希望も絶望もしていないような絶望しているような青年、人見広介はある日、新聞である男の訃報を目にする。その男の名は菰田源三郎。広介にとっては学生時代の知り合いであり、双子でもないのにうり双つという変わった人間である。菰田は家柄、莫大な財産を持っており、広介はふと、源三郎と入れ替わってみることを画策する。

    実はまだ生きてたよんってことでまんまと入れ替わることに成功した広介。死にかけが蘇ったんだから、記憶も飛ぶだろう、くらいな感じで周辺の人々も接してくれている。そして広介は、菰田家の財産をもとに、彼の理想たるパノラマ島の建設に取り掛かる。

    まぁ、導入はこんな感じです。ちなみに、パノラマ島はM県I湾にある設定です。完全に三重県の伊勢湾です。本当に、本当にありがとうございました。

    ・・・・・・ちょっと待ってよ♪(大黒摩季)

    うん。双子じゃないのにそっくりな人ってのはいますよね。これはいます。うん。でもさ、それと入れ替わるってのは、さすがに無理がある。それに、周りの人間もいくら何でも気づかな過ぎる。最終的に誰かには気づかれるんですけど、いくら何でもみんな騙されるってのはおかしい。それに、いくら家の主人とはいえ、財産使いまくって意味の分からん島を建設し始めたらみんなで止めるし、近所で話題になって自治体きちゃうって。

    でも、こういうツッコミどころばっかりなのに、読んでるとスラスラと飲み込んじゃうあたりが、江戸川乱歩の上手さなんでしょうね。ほかの作品もツッコミどころたくさんで、私は「理知的な横溝、勢いの乱歩」と呼んでいますが、本当にその通りだと思います。自画自賛。やっぱり、売れて名が残るだけあるんですよね。その手腕には。

    ※この作品は一応「江戸川乱歩作品集 恐怖奇形人間」ってタイトルで映画化されてますが、ほぼ『孤島の鬼』の世界観なのであんまり関係ないです。おかーさーん!

     

    P.S.ところで、思いつくうちに書いて予約投稿しておこうってことで書きまくっているのですが、こういうことしてるとそのうちネタが尽きて年に1回とかになるんでしょうね。無計画な・アチシ。


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      • 2018.08.16 Thursday
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