血塊という妖怪

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    JUGEMテーマ:妖怪

     

    書きたいことが浮かんだら書くという、大物小説家みたいなことをしているのでこのブログの更新もまちまちになっていけませんね。反省猿。

     

    ところで、妖怪にも色々いるんです。いや、あのね、河童とか山童とか一本だたらとか海女房とかそういうんじゃない分類が、大きく分けて4つくらいあるんですね。

     

    1.妖怪という存在を指す「妖怪」

    2.人知の及ばないものとしての「妖怪」

    3.妖怪視された獣や鳥などを指す「妖怪」

    4.当時の段階では解明できなかった「妖怪」

     

    以上の4つなんですよ。1の例は…挙げるのが難しいくらいありますよね。みんなどこかで生きているんですから。2の例も、まぁ、多いですよね。人知の及ばないものなんてたくさんありますし。及ばない方がいい、及ばなかった方がよかったものも含めて。3については、キツネやタヌキ、アナグマ(狢)、ムササビ(野衾)、猿、蛙、イモリ、蛇、オオサンショウウオ、蜘蛛、亀などが挙げられます。異例なものとしては当時出島を経由してか密輸かはさておき、日本には外国の動物が色々入ってきていて、ヤマアラシなんてのも妖怪視されてましたね。私は正直、昔は本当に人を化かす力があったけど、どこかで失ったんじゃないかと思ってます。否定も照明もできませんが。

    で、今回のタイトルにもある血塊は、4つ目にあたります。ヤッホーでおなじみ「やまびこ」もここに分類されていますね。この血塊という妖怪に触れるのをタブー視してたんですが…的な前置きを置いているサイトもちらほら見かけたことがありますが、別にタブーじゃないんでね。文化人類学みたいなもんなんで。

    この妖怪、簡単に言います。赤ん坊です。そして、その中でも未熟児や畸形児のことです。かつての、日本において赤ん坊は人間ではありませんでした。夭折することも多かったからでしょう。「7歳までは神のうち」なんて言葉を聞いたことある人も多いのでは?また、ルイス・フロイスの『日本史』でも、産んだけどいらない赤ん坊を母親が絞殺したり家族が叩き殺して埋めたり、河原やお堀に捨てて野犬の餌にしている記述がある通り、健常でなくとも間引かれるのが当たり前でした。

    その中で出てきたのがこの血塊という妖怪です。手だけ、網のような生物、毛だらけ…などの特徴を持ち、縁の下に逃げ込まれると妊婦が死ぬから、いざとなれば生まれた血塊を叩き殺す道具を持ったうえで出産に臨む…割と当時では普通だったようです。科学の進歩は人間から色を奪いつつあるような気もしますが、こういった命に対して正しい理解をすることも可能にしたわけです。

    では、このように殺されたり間引かれたした子供はどうなるか?お墓に入りますか?いえいえ、先ほど言った通り、幼い子供は「人間じゃない」ので、お墓には入りません。ではどうするか?はい、先ほど言いましたように埋めます。ただし、土間や庭に。実は、この風習から生まれた妖怪がいます。その妖怪は、精霊としての役割を持っています。

    「妖怪」「子供」「精霊」

    もうわかりましたね。そう、座敷童です。彼らの誕生には日本のこういう風習が隠されているといっても間違いないでしょう。

    血塊、という妖怪だけでもこれだけ語ることができます。ここに、西洋における畸形の扱いを含めればもっともっと語る内容も増えていきます。妖怪って、眉唾じゃないんですよ。仮に、妖怪という存在を信じれないとしても、血塊や座敷童は、人間が歩んできた歴史、民俗史に存在する「現実」なんです。その「現実」は、畸形の人を「能力ある人」ではなく「哀れな人」「恐ろしい人」と見る「現実」は、今でも色濃いですよね?そういう目線って「妖怪」みたいに身近に聞く言葉から育っていくんじゃないかなぁ…って、私は思います。

     

    なんか今回は真面目な話(歴史とか妖怪とかだと熱くなってしまいますね。我ながら気持ち悪い)だったので、最後に「そりゃないぜ」って話。血塊のような存在は九州では「河童(九州の河童は海にいることが多い)の子」って言います。人間の子じゃない!河童の子に違いない!ってことなんでしょうが、河童からしたら濡れ衣も甚だしいですよね。河童からしたら「そりゃないぜ九州男児」ですよ。


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      • 2020.02.25 Tuesday
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      • 01:06
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